治療説明

顎関節症の症状と原因
 耳の穴の少し前に指を当てて、口を開け閉めしてみてください。カクカクとよく動く部分が、あごの関節(顎関節)です。
 顎関節症の三大症状は、あごの痛み、関節の雑音、口が開きにくいことです。
顎関節症のおもな原因は、かみ合わせの異常だと考えています。かみ合わせの異常とは、あごのずれと、あご運動の異常です。



●顎関節のしくみ。重要なポイント
 下あごの骨(下顎骨)のいちばん後ろ(耳の穴の前あたり)にある骨を下顎頭(かがくとう)と呼び、上あごの顎関節にはまり込んでいる部分で、あごの関節で最も重要な部分です。この下顎頭を上からすっぽり包んでいるのが、側頭骨(耳の内側にある骨)の下にある関節腔というくぼみです。そして、下顎頭にくっついて、関節腔とのクッションの役割を果たしている繊維が関節円板と、それに続く後部結合組織です。
口を開くとき、下顎頭は関節腔から前方へ出てきます。あごを閉じると下顎頭は再び関節腔の中へ戻ります。その際、下顎頭を弾力性のある関節円板が守っています。
 これらの部位のどれかがずれたり、変形したりするとあごの関節に不具合が生じるのです。

●なぜ関節がずれるのか?

下あごのずれ(は、筋肉のバランスを崩し、筋の過緊張を生みます。そのため、あごの関節で重要な下顎頭がずれたり、関節腔がせばまったり、関節円板がかたよったり、後部結合繊の血管・神経が圧迫されたりします。これらが直接・間接的に顎関節症を生むのです。

●かみ合わせの異常から異常咀嚼運動、そして顎関節症へ
 あごが鳴る、あごが痛い、口がうまく開けられない、といった症状が顎関節症です。
食物を食べる咀嚼は、上顎は頭の骨に固定されていますが、下顎が動いて食事をします。
咀嚼運動は歩行(意識して歩くことも出来るし、と同じように、人間としての下顎の動きが筋肉、神経機構によって決まっています。
あごの運動について、わかりやすく説明しましょう。まず、咀嚼を歩行に例えます。右足にハイヒール、左足にスリッパを履いて生活すると仮定します。そうすると数日後、いやたった一日でも足の筋肉が痛くなってくるはずです。これを毎日続けていると、数ヵ月後、数年後には、脚だけでなく、ひざや腰、股関節にも大きな負担となり、痛みや 運動障害を引き起こします。
このように、かみ合わせの異常を、両足にハイヒールとスリッパを履いた状態と考えると、不自然な咀嚼がいかにあごに負担をかけているかがよくわかります。あごのずれから、咀嚼筋が硬直したり痛みを生じたりして引き起こされます。あごの関節円板がずれて、顎関節症になることもあります。
 かみ合わせが悪いと、次のようなプロセスで顎関節症になると考えられます。

かみ合わせが悪い
   ↓
うまくものをかんだり話したりできない
   ↓

下顎頭や咀嚼筋の動きが異常になる
   ↓
下顎頭や咀嚼筋が病的に変化する


あごの関節にストレスを与えると、関節円板や、滑液(関節の動きを滑らかにするための液体)が病的に変化します。ここでいうストレスとは、滑り台から落ちてあごを強打した、といった強いものもありますが、もっと重要なのは、かみしめや歯ぎしりなど、日常的に絶えず加えられる小さな刺激です。特に、あごのずれによる咀嚼の異常は毎日のことだけに深刻だといえるでしょう。
かみ合わせの異常に加えて、精神的ストレスや、歯ぎしりなどの習慣を持っている場合、あごの関節や筋肉に対してよりいっそうの負担となるため、顎関節症の症状はより重く、進行も早くなります。

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顎関節症の治療

顎関節症の原因の下あごのずれを治していきます。
これにより顎関節の周りの筋肉がリラックスし痛みが消失軽減されます。
治療方法はかみ合わせ治療のMFA治療を行います。

異常な咀嚼運動を正常咀嚼運動に近づけて行きます。
下顎運動解析機器を用いてどのように咀嚼しているか測定・診断後、正常咀嚼運動を邪魔する部分を調整していきます。



治療後の患者さんの感想



患者:Y.K. 男性 74歳
担当医:栗本武俊
指導医:丸山剛郎
初診:平成28年8月3日
主訴:顎の痛み、腰痛、首こり
MFA装着:平成28年9月7日
第1回目調整:平成28年10月5日
患者さまの感想:
顎の痛みが少しずつ良くなっている。
第4回目調整:平成29年2月8日
患者さまの感想:
顎の痛みがすごく良くなった。



患者:O.Y. 男性 16歳
担当医:栗本武俊
指導医:丸山剛郎
主訴:顎関節の痛み・雑音、体力がない、集中力がない
初診:平成28年11月9日
MFA装着:平成28年12月7日
第1回目調整:平成29年1月18日
患者さまの感想:
首まわりが、かなり改善された。精神的にも以前より楽になった。
耳鳴り、めまいがなくなった。顎関節の痛みもない。



患者:K.Y. 男性 21歳

担当医:栗本武俊
指導医:丸山剛郎
初診:平成25年10月8日
主訴:顎関節の雑音、鼻炎、ねこ背
MFA装着:平成25年11月19日
第2回目調整:平成26年1月21日
患者さまの感想:
顎関節の雑音が完全になくなり、食べやすくなった。
また、寝起きが少しよくなってきて、朝から行動するのが少し楽になってきた。
外で体を動かす機会が増えた。

 
患者:R.T. 女性 60歳
担当医:栗本武俊
指導医:丸山剛郎
初診:平成25年7月2日
主訴:顎関節の痛み、頭痛、めまい
MFA装着:平成25年8月6日
第5回目調整:平成26年2月25日
患者さまの感想:
顎の痛みと頭痛は、ほとんど起こらない。
めまいは顎矯正治療後ずっとなかったが、先週かなり久しぶりに起こった。
しかし、症状は以前より軽い。



患者:M.M. 女性13

担当医:栗本武俊
指導医:丸山剛郎
初診:平成27年7月7日
主訴:顎の痛み、頭痛
MFA装着:平成27年8月5日
第5回目調整:平成28年1月13日
患者さまの感想:
頭痛がなくなった。顎の痛みがなくなった。
大きく口を開けられるようになった。


患者:S.F. 女性18
担当医:栗本武俊
指導医:丸山剛郎
初診:平成27年10月7日
主訴:顎関節の雑音、口が開けにくい、首こり、アトピー
MFA装着:平成27年11月11日
第3回目調整:平成28年2月9日
患者さまの感想:
口を開けても雑音がする事がなくなった。
集中力があがった。
 

患者:M.O. 女性31
担当医:栗本武俊
指導医:丸山剛郎
主訴:首こり、肩こり、顎の雑音
患者さまの感想(4回目調整時):
首・肩こりは、全く気にならなくなった。
食事の時の顎の雑音も少なくなった。



患者:H.O. 男性 56歳
担当医:栗本武俊
指導医:丸山剛郎
初診:平成26年7月8日
主訴:顎の雑音・痛み、首こり、50肩
MFA装着:平成26年8月5日
第1回目調整:平成26年9月2日
患者さまの感想:
顎関節の痛みは和らいで、雑音はほぼなくなった。


患者:N.K. 女性 40歳
担当医:栗本武俊
指導医:丸山剛郎
初診:平成25年12月7日
主訴:首こり、顎ががくがくする、不眠
MFA装着:平成26年1月21日
第4回目調整:平成26年5月20日
患者さまの感想:
口の開閉が、真っ直ぐ閉じれるようのなってきた。


患者:K.Y  男性 21
センター:関西センター
担当医:栗本武俊    指導医:丸山剛郎
初診: 平成25年10月8日      
主訴:顎関節の雑音、鼻炎、ねこ背
MFA装着: 平成25年11月19日
第1調整: 平成25年12月17日
患者の感想:
器具をいれるようになってから、ねこ背がとても改善された。
鼻炎による鼻水があまりでないようになった。
器具を入れた状態では、顎の雑音がしない。
来院時の不調: 身体6項目→4項目、  心の不調13項目→5項目
美容の改善: 口角の高さがそろった。顔の左右バランスが良くなった。
顔のゆがみが直った。姿勢がよくなった。よくしゃべるようになった。


患者:K.H  男性 40
センター:関西センター
担当医:栗本武俊    指導医:丸山剛郎
初診: 平成25年8月6日      
主訴:口が開かない、顎の痛み、めまい
MFA装着: 平成25年9月3日
第3調整: 平成25年12月17日
患者の感想:
めまいが二ヶ月おこっていない。
よく眠れるようになった。
朝起きが楽になった。
来院時の不調: 身体13項目→10項目、  心の不22項目→13項目
美容の改善: よくしゃべるようになった。笑顔がふえた。将来に夢・希望が持てる。